英語の歌詞

間違って覚えてるかも?ABCの歌の歌詞は日本版と英語版で異なる!歌うコツは?

ABCの歌 歌詞 英語

A~B~C~D~E~F~G~!
で始まる「ABCの歌」、日本版と英語版で歌詞が違うことをご存知ですか?

また、本家英語圏のABCソングは日本人にとってすごく歌いにくいんです。

そこで本記事ではABCの歌の歌詞について、

日本で良く歌われる歌詞
英語圏で良く歌われる歌詞
英語版ABCソングを歌うコツ

をご紹介します。

あなたの知ってるABCソングの歌詞は実は少数派かも…?

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ABCの歌「日本版」の歌詞

かなた
かなた
A~B~C~D~E~F~G~!

というABCの歌は、ドラえもんの歌(あんなこといいな~)と同レベルで老若男女知っている歌だと思います。

しかし、ひょんなことから嫁のりおかとABCの歌の話になったところ、
私の知っているABCの歌の歌詞と微妙に違っていました。

私の知っているABCの歌の歌詞は、

ABCの歌の歌詞(日本版①)

A B C D E F G,
H I J K L M N,
O P Q R S T U,
V W X,
Y and Z.
A B C D E F G,
H I J K L M N.

というもの。

ZのあとはAからNまで繰り返しです。

りおか
りおか
なんで最後Nで終わるん!笑
イチ
イチ
違うん!?
じゃありおかはどうだったのよ!

ということで聞いたところ、

ABCの歌の歌詞(日本版②)

A B C D E F G,
H I J K L M N,
O P Q R S T U,
V W X,
Y and Z.
Happy happy I’m happy.
I can sing my ABC
.

とのこと。

後半部分(Zの後)の歌詞が文章になっています。

イチ
イチ
そんなハッピー連呼せんでも!笑

と盛り上がったのですが、

イチ
イチ
じゃあ正解はなんだっけ?

ということは分からずじまい。

そこで調べたところ、
英語圏の本家ABCの歌の歌詞はそもそも日本版と違っていました。

嫁との会話は50歩100歩、目くそ鼻くそだったようです…。

ABCの歌「英語圏」の歌詞

さっそく英語版のABCの歌の歌詞をご紹介します。

ABCの歌の歌詞(英語版)

A B C D E F G,
H I J K, LMNOP,
Q R S,T U V,
W X,Y and Z.
Now I know my “ABCs”,
Next time won’t you sing with me?

というもの。

日本版と英語版の歌詞の異なる点についてみていきましょう。

日本語版と英語版の違い①:韻を踏んでいる

ABCの歌の歌詞(英語版)

A B C D E F G,
H I J K, LMNOP,
Q R S,T U V,
W X,Y and Z.
Now I know my “ABCs”,
Next time won’t you sing with me?

まずは赤文字の「g」「p」「v」「z」「me」に注目ください。
いずれも「イー」で終わる文字なり単語ですよね。

このように、ABCの歌は実は各括りで韻を踏んでいるんてす。
元々ABCソングは子供がアルファベットを覚えるための歌なので、覚えやすいように韻を踏むような流れにしたのだと思います。

その意味では嫁の

Happy happy I’m happy.
I can sing my ABC

もイーで終わるので韻を踏んでいるといえますね。

イチ
イチ
嫁よ、笑ってすまん

日本語版と英語版の違い②:LMNOP

ABCの歌の歌詞(英語版)

A B C D E F G,
H I J K, LMNOP,
Q R S,
T U V,
W X,Y and Z.
Now I know my “ABCs”,
Next time won’t you sing with me?

次に注目したいのが赤文字の「LMNPOP」。
上でご紹介した「イー」の韻を踏むため、無理やり「P」で終わらせています。

日本版ではLMNの3語だったところにOPの2文字分が強引にねじ込まれているんです。

イチ
イチ
ここで「LMNOP」!?
「LMN」の3語じゃないの!
詰め込みすぎ!

と思うこと間違い無しのABCソング(英語版)。

実際に歌ってみても舌の回らないこと回らないこと。
口の動きがメロディに追いつきません。

英語版ABCソングを歌うときのコツ

生粋の日本人が普通に歌っても、英語版ABCの歌には太刀打ち出来ません。

イチ
イチ
英語圏の子供はみんな早口なのか!?

と恐れおののきつつも何かコツがあるはず!
と、歌い方を研究しました。

すると、やはりというか、
英語圏の子どもたちが英語版ABCソングをさらっと歌えるのには理由がありました。

英語圏の子供がABCソングを余裕で歌える理由

英語圏の子供は早口だからABCソングを歌えるのでは無く、
英語と日本語の言語の違いに原因や理由があるようです。

日本語の特徴

日本語の単語は「日本語」を「nihongo」というなど、基本的に文字の最後は母音になります。

このような言語を専門用語で「開音節言語」といいます(覚える必要ないです)。
ちなみに日本語の他、ハワイ語(ワイキキやアロハなど)も開音節言語です。

イチ
イチ
日本語の発音はほぼ必ず、最後に母音(a,i,u,e,o)がつくんだね!

英語の特徴

一方の英語の単語は、「英語」を「English」というように、最後が子音(Englishは「h」)で終わることが多いです。

このような言語を「閉音節言語」といいます。

言語の違いから「LMNOP」の発音を考えると

日本語は最後ほぼ必ず母音で終わる
英語は子音で終わることが多い

という違いを踏まえ、改めてABCソングの「LMNOP」をみていきます。

英語の「LMNOP」を発音すると、
「e-l」「e-m」「e-n」「o-」「p-」
となります。
8音分ですね。

一方日本語で「LMNOP」を発音すると、日本人は無意識に母音で終わらせようとするため、
「エル(e-ru)」「エム(e-mu)」「エヌ(e-nu)」「オー(o)」「ピー(p)」
と言ってしまいます。
uが増えたため、11音分に増えてしまいました。

日本版歌詞だと「L-M-N」と穏やかに歌っていたのに、
ただでさえ文字数が「LMNOP」と2倍近く増えています。
そこにさらに「u」までつけてしまってはそりゃ間に合いません。

コツは短縮すること!

イチ
イチ
言語的な違いならどうしようもない…

と思ってしまいがちですが、日本人がABCの歌をネイティブっぽく歌うコツがあります。

そのコツをご紹介します。
ポイントは短縮して発音することです。

英語は短縮できる!

英語のような閉音節言語の特徴として、早口で喋るときは隣接する単語間の文字を引っ付けることができるルールがあります。

例えば、
「LMNOP」の発音は一文字ずつ発音すると
「e-l」「e-m」「e-n」「o-」「p-」
です。

しかし、早口で一気に言うと
e-le-me-no-p-
となります。

子音が一つ後ろの母音とくっつきました。
「えれめのぴー」になりますね。

英語にはこのような早口ルールがあるのです。

つまりネイティブのように早口で発音したいときは、これを声高に読みあげればよいのです。
「えれめのぴー!」と!

少し口ずさんでみてください。
思った以上にネイティブ(っぽい)発音になりますよ。

ABCソング(英語版)をさらに上手に歌うには

えれめのぴー効果でネイティブに一歩近づきました。

発音をさらにネイティブに近づけたい場合は「フォニックス」を練習すると良いかもしれません。

フォニックスとは?

フォニックスについて簡単にご説明します。

フォニックスは英語圏の子どもが使う学習法です。
日本ではひらがなを「50音順」で発音練習しますよね。
同様に英語圏の子どもは「フォニックス」を使って英文字の正しい発音の仕方を練習します。

英単語には発音記号がありますが、フォニックスを覚えれば発音記号がなくても読めるようになる代物。
例えばBATを読むとき、
フォニックスではBを「ブ」、Aを「ア」、Tを「トゥ」と発音します。

そのため、「BAT」は「ブアトゥ」。

イチ
イチ
発音の話なのでカタカナ表記では限界がありますね…。

フォニックスのおすすめYouTube

よりわかりやすく理解してもらうため、私もお世話になったYouTubeの動画をご紹介します。

こちらの方の動画はかなり分かりやすくフォニックスを紹介しています。
フォニックスの口の動きなどを動画で確認ください。

フォニックスのおすすめ書籍

上でご紹介した動画は1文字の場合のフォニックスを紹介しています。
しかし、フォニックスには、「th」など子音+子音の場合はこう読む…
といったルールもあります。

そのようなフォニックスのルールを体系立ててまとめた書籍もご紹介します。

フォニックス〈発音〉トレーニングBOOK はじめての大人向けLIVEフォニックス!」の本は、フォニックスのルールについて例を用いて解説しているので分かりやすかったですよ。

イチ
イチ
CDもついているので、iphoneなどに入れて通勤中などの隙間時間に練習できます。

この本では発音記号の記載がなく、スペルからフォニックスのルール通りに読む練習ができるのも実践的でよかったですよ。

まとめ

日本版と英語版のABCの歌の歌詞の違いについてご紹介しました。
よく知っている歌だけど調べたら違ったという例は他にもあるかもしれませんね。

ネイティブのように歌うなら
「えれめのぴー!」
とフォニックスをお試しください。